両思いだと思っていたら片思い。彼女の存在に全然気づかなかった私

私だけが特別じゅないとわかっていても優しさに惹かれていった

私は、現在43歳の女性で、コンビニでアルバイトをしています。私が諦めなければいけなかった恋を経験したのは、30歳直前でした。その頃の私は印刷会社に勤めていて、同期の人達とは仲が良かったんです。食事をする時も一緒でしたし、夏は海に、冬はスキーへと出掛けました。

そして、いつしか私はその中の一人に心を動かされました。明るくて、おおらかな男性のKさんは、誰にでも優しい人で、仕事で困っているとすぐに助けてくれるような人でした。私だけが特別じゃない。そう、何度も何度も言い聞かせていましたが、Kさんに優しくされる度に胸がときめいていました。思いきって告白しようと思いながらも、時間だけか過ぎていきました。

誘われた私は有頂天!告白されると思っていたが…

そして、そんな私にチャンスが来ました。Kさんの方から、買い物に付き合って欲しいと言われたんです。私は、嬉しくて嬉しくて。自分が出来る限りのお洒落をして、待ち合わせ場所へと行きました。Kさんは、少しだけはにかみ、私は有頂天だったのです。

Kさんから告白されると、私は思い込んでいたのです。ですが、Kさんが言った言葉は、告白からは程遠いものでした。Kさんが私を誘ったのは、デートのような甘いものではありませんでした。「Eさんに、プロポーズしようと思うんだ。彼女に送るバッグを選んで欲しいんだ」頭の中が真っ白でした。

Eさんは、穏やかな印象の女性で、いつもニコニコしているような人でした。KさんとEさんは、もう1年以上交際しているそうです。いつも側にいるのに、全然気がつきませんでした。

気持ちを伝えることもなく、気づかれることもなく彼は結婚

私は、出きればその場から逃げ出したかったです。ですが、そういう訳にもいかず、私はバッグを選ぶ手伝いをしました。今にも泣き出してしまいそうな気持ちをおさえて、Eさんが好きだと言っていた、パステルピンクのバッグを選びました。

Kさんがお礼にと、私に黄色いチェックのハンカチを買ってくれて、嬉しくて、哀しかったです。それから、すぐにバレンタインの季節がやって来ました。私はどうしようか迷って、少しだけ高級なチョコをあげる事にしました。

私は、まだKさんを諦められなかったんです。せめて、この気持ちだけでも伝わればと思いました。でも、気づかれる事はありませんでした。Kさんは、Eさんに見事プロポーズをして、初夏の頃に、私は2人の結婚式に出席していました。

幸せそうに微笑み合う2人の姿に、やっぱり胸が少しだけ痛かったですが、告白しなくて良かったとも思いました。仕事場は変わりましたが、2人とは今でも良い関係が続いています。